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紅花

紅花について

紅花は山形県の県花にもなっているキク科の植物です。数ある品種の中でも一番染め物に向いている「もがみべにばな」はタンポポに似た黄色い花を咲かせ、アザミのようなトゲがあります。その他に白い花を咲かせるものやトゲのない観賞用の品種もあります。

花びらは古くから漢方や染物の原料に使われ、現在海外などでは種から油を取るための生産が主流です。

紅染について

紅花の花びらを加工して作られた染物の材料「紅餅」は、江戸時代には最上舟運で酒田に集められ、北前船で京都に運ばれました。天皇や貴族などの衣装、伊勢神宮の伝統的な装束などに使われ、日本の伝統文化の成立に大きく貢献しました。県内では米沢織や食品などに活用され、花笠まつりの花笠は紅餅を乾燥する丸いむしろを笠に見立てたものです。

花弁を洗っている様子
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