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​紅染

紅花に含まれる色素の内のほとんどが黄色成分で、赤色の色素はわずか1%と言われています。そのため紅花から赤の成分を抽出するには大変な時間と手間が掛かります。それでもなお、これだけ鮮やかな赤に染められる植物は他には無く、この色に魅せられた人々によって染料として重宝されてきました。

 

染料として使われる際、その赤色が一番出やすい形として紅餅に加工します。

摘んだ花びらを水で良く洗い黄色の色素を抜き、深紅色になるまで2~3日寝かせ、餅のように搗き、一定の大きさに丸めて潰し、乾燥させたらやっと紅餅が完成します。

 

実際に染める際、先ずは乾燥した紅餅を2日ほど水に浸し黄色の色素をさらに抜きます。その後麦藁の灰汁水で作った弱アルカリ水を入れて赤の色素を抽出。そこへ今度は烏梅を煎じたものを入れて中和させ、弱酸性にしながら染めて行きます。

そうして染めた糸や布は、染め具合により奇麗なピンクから赤に染まります。韓紅と呼ばれる濃い赤色の着物を作るには、1枚は約3グラムの紅餅を8キロ程使用するそうです。